2009/02/24

キッドナップ・ツアー(角田光代)


【タイトル】 キッドナップ・ツアー
【著者名】 角田光代
【発行年(初版) 】2003年7月1日
【登場人物の年齢層】 小学生+大人
【概略】 だらしのない父親がちょっとクールな小学五年生のハルを「キッドナップ」(誘拐)し逃亡始まった!!(by me)/私はおとうさんにユウカイ(キッドナップ)された! 私の夏休みはどうなっちゃうの!?五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人は二か月前から家にいなくなっていたおとうさん。だらしなくて、情けなくて、お金もない。そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。(出版社/著者からの内容紹介)
【感想】 おもしろい。父親が子を「誘拐」し、逃げ回るという発想がそもそも面白く、さらにこの「誘拐犯」の父親もだらしがなく、逆に「誘拐」された主人公、ハルのほうが冷静というこうずもまたおもしろい。ただ、最後の結末が何とももったいない。結局ハルとの交換条件も明かされなかったし、読後の後味がちょっとあれかも。まあメインは逃亡しているところの心情表現あたりなので交換条件なんて細かな設定かもしれないが、ただ読者としては明らかにされた方が後味は良い。感想からはそれるが、読んでいる途中に中年+小学生の旅というので「ロリータ」を思い出した。全く持って違うので比べるのはナンセンスだけれど、あれはロリータ側の気持ちが描かれていなく、父親の感情やら何やらが描かれている。この本とは逆である。この本を読んでロリータ側の気持ちがほんのちょっとだが知ったような気がする。よってαつき。
【ランク】 6+α
【備考】 2009年2月24日に読み終えた。

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