2009/12/15

やんごとなき読書(アラン・ベネット/市川恵理訳)


【タイトル】やんごとなき読書
【著者名】アラン・ベネット
【訳者名】市川恵理
【発行年月日(初版)】2009年3月20日
【登場人物の年齢層】晩年
【概略】英国女王エリザベス二世、読書にハマる。おかげで公務はうわの空、側近たちは大あわて。「本は想像力の起爆装置です」イギリスで30万部のベストセラー小説。 (「BOOK」データベースより)
【感想】おそらく朝日新聞書評に掲載されていたのがきっかけ。
 内容は読書の愉しさに気付いた晩年の女王による物語。現代のイギリスの女王や宮殿の明るい諷刺である。
 名前すら知らない作家名がたくさん出てきたり、またイギリスの女王についてや宮殿のシステムをほとんど知らないこともありこの作品がどのくらい秀逸な風刺かは判断できない。作家名やその辺の事情を知っていた方がよりこの物語を楽しめるしかし、読書という行為についての考察は読んでいておもしろい。とりわけ、読書の魅力について(「読書の魅力とは、分け隔てをしない点にあるのではないかと女王は考えた。文学にはどこか高尚なところがある。本は読者がだれであるかも、人がそれを読むかどうかも気にしない。すべての読者は、彼女も含めて平等である。文学とはひとつの共和国なのだと女王は思った。」)にはなるほどな、と頷いた。

 しかし風刺作品は風刺されている事柄についての知識がないとさほど楽しめないな、と思う。この作品は諷刺であり温かい物語でもあるのである程度楽しめるが。日本人による風刺作品を探してみるか。
【ランク】6
【読書中メモの総覧】▼知らない作家が多すぎる。ディケンズとナボコフぐらいしか知らない。▼イーベイが出ていることから時代設定は現代。
【備考】2009年12月15日読了。

0 件のコメント:

コメントを投稿