2009/05/16

夜のピクニック(恩田陸)


【タイトル】夜のピクニック
【著者名】恩田陸
【発行年月日(初版)】2004年7月30日
【登場人物の年齢層】高校生
【概略】高校3年生のメインイベント、80キロを一日かけて歩ききるイベントで起きた人間関係の変化についての物語(by me)/高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。 (「BOOK」データベースより)
【感想】久しぶりに高校生が登場人物の小説を読んだと思う。全体的に文章が青春!って感じがして読んでいてなんとなくだが清々しい感じがした。男子校にいる自分にとってこのような人間関係が将来存在するとはとても思えなく、少々羨ましい感じがした。全体的なクオリティは高いが、帯に書いてある池上冬樹のコメント「本書は世代を超えて読み続けられるだろう。子どもからは心の汚れた親へ、親からは純真さを失いそうな我が子へ送られるにちがいない」は少々誇張だ。名作と呼ぶには清々しさが強すぎてリアリティがない。
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 登場する人物の関係の一つに「異母きょうだい」という設定が出てきたのだが、これは今まで小説を読んで北中で初めての設定である。現実的に見た場合そもそも「異母きょうだい」という存在がまれでさらに同じ学校で同じ暮らすという状況は存在するのか、というあまり関係ない疑問が湧いた。まああり得ないだろう。
【ランク】7
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2009年5月16日に読み終えた。

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