2009/09/16

ノルウェイの森 上・下(村上春樹)





【タイトル】ノルウェイの森 上・下
【著者名】村上春樹
【発行年月日(初版)】1991年4月15日(文庫)上・下
【登場人物の年齢層】大学生
【概略】暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルグ空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの「ノルウェイの森」が流れ出した。僕は 1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。——限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。(著者からの内容紹介)上/あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと—。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同級生の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。(「BOOK」データベースより)
【感想】村上春樹作品に挑戦。
 予想以上に読みやすくて驚いた。今まで村上春樹作品は言い回しが多くて読みにくい、という印象があったが、この作品はそんなことはなく、上下あわせて二日ほどで読み終えてしまった。
 内容は大学生の恋愛物語である。この作品の主人公であるワタナベはかなりクールといえばいいのか、よくありそうな「大学生ライフを楽しむぞ!」という感じの大学生ではなく、冷淡な感じの大学生である。「…僕はそれほど強い人間じゃありませんよ。誰にも理解されなくていいと思っているわけじゃない。理解しあいたいと思う相手だっています。ただそれ以外の人々にはある程度理解されなくても、まあこれは仕方ないだろうと思ってるだけです。あきらめているんです。」というような人物である。喪失というキーワードのもと、親友や恋人を亡くす哀しみや、生活していくなかでの思いが綴られている。

 正直この作品は感想が難しい。読了後思ったことは多々あるが、文章にすることができない。それは未熟な国語の能力のせいでもあるが、感想がぼんやりしているのだ。試みたものの、いまいちしっくり来ない。ただこれまで読んだなかでかなり優秀な作品であることは間違いないのだが。もどかしい。とか言っているがまあ逃げですね。
主人公がフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を愛読していたので、読んでみたいと思う。
【ランク】7
【読書中メモの総覧】予想以上に読みやすい/憧憬
【備考】2009年9月15日に読み終えた。

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