【タイトル】GOTH
【著者名】乙一
【発行年月日(初版)】2002年07月01日初版
【登場人物の年齢層】高校生
【概略】森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。(「MARC」データベースより)
【感想】ジャケット、友人の勧めが読むきっかけ。猟奇的な殺人や行動を描いた短編小説集である。
主人公がさまざまな殺人や死体を冷静に眺める姿やさまざまな猟奇的殺人者の心情が描かれた文章を読んでどんどん引き込まれていった。さらに淡々と猟奇的殺人を行う登場人物達を読んであらためて人の狂気は面白いなと思った。
だが、最後の短編で今までの主人公とその短編に登場する「神山」という人物がこちゃまぜになり、あまりよくない余韻を抱いた。(
Yahoo!知恵袋を読んで一応の辻褄を得たが)
乙一はどうやらミステリー作家的な要素があるのを今回初めて知ったが、そのトリックは自分にとってはあまり必要の無いものだと思い、少々興ざめをしてしまった。そのミステリーを楽しめる人はいいが、純粋に物語(狂気)を面白く読んでいたのでどうなのかと思った。(ミステリーを解けなかった者の言い訳であるが・・)
【ランク】6
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010年01月17日読了。
0 件のコメント:
コメントを投稿