2009/02/07

博士の愛した数式(小川洋子)

【タイトル】博士の愛した数式
【著者名】小川洋子
【発行年(初版)】2003年8月30日
【登場人物の年齢層】小学生+40代母+老人
【概略】80分しか記憶が持たない博士と、家政婦として派遣された私と息子のルートの過ごした日々を描いた物語。
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。(「BOOK」データベースより)
【感想】数学という一見文学に合わなさそうなテーマがこれほど見事に融合するとは思わなかった。話の内容も数学の用語や情景描写などが結構ちりばめられていて深い読みを可能にし、尚かつスラスラ読める、さすが読書感想文の課題図書に選ばれる事だけあるな、と思った。
記憶が80分しか持たない博士の数学をする姿はなんだか凄いというかかっこいいという印象が残った。記憶が一定時間しか持たないという話で「ef a tale of memories.」というアニメに登場するキャラクター(名前は忘れた)を思い出したが、そのキャラクターは13時間しか持たない設定だったが、13時間しか持たないということでいろいろと諍いやなんやらが描かれていたが、それの10分の1・・・やっぱり大変だな。
深い読みを可能にする内容なので、再読を促す。
【ランク】7.5
【備考】2009年2月7日に読み終えた。再読を促す。

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