【タイトル】閉店時間
【著者名】ジャック・ケッチャム
【訳者名】金子 浩
【発行年月日(初版)】2008/7/30
【登場人物の年齢層】成人
【概略】9.11テロの傷痕残るニューヨーク。街では閉店間際のバーを狙った武装強盗が相次いでいた。バーテンダーのクレアは、恋に破れた哀しみを胸に抱えつつ今日も店に出る。自分を待ちうける運命も知らず…。未練を残して別れた恋人たちを襲う悪夢を描く、ブラム・ストーカー賞受賞の表題作をはじめ、意想外の結末へと読者を導く怒涛のサスペンス「ヒッチハイク」、傑作ノワール・ウエスタン「川を渡って」等、ケッチャム文学の最高峰を示す中篇四本を厳選して収録。加速する狂気に貴方はついていけるか。(「BOOK」データベースより)
【感想】ダヴィンチより。
ダヴィンチにも掲載されていたと思うが、紹介文に「加速する狂気にあなたはついていけるか?」と書かれてあり、その言葉に惹かれて読み始めたのだが、正直そこまで狂気は感じられなかった。「閉店時間」は普通の強盗に巻き込まれたカップルの話だし、「ヒッチハイク」もあんまり狂気は感じない。ただ「雑草」は繰り返し強姦を行うカップルの話でそこそこ狂気は感じられたが、文章があまりに淡々、即ち物語の進行が記載されているだけで面白みは微妙である。(ストイックな文章がケッチャムの特徴とかなんとか解説に書いてあるので致し方ないが)最後の中篇は序盤で飽きて読むのをやめてしまった。
加速する狂気という文句に惹かれて読んだが残念ながら期待に応える作品ではなかった。
【ランク】5+α
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010/04/13に読み終えた。