2011/02/03

掏摸(中村文則)

【タイトル】掏摸
【著者名】中村文則
【発行年月日(初版)】2009/10/30
【登場人物の年齢層】子供~30代
【概略】お前は、運命を信じるか?東京を仕事場にする天才スリ師。彼のターゲットはわかりやすい裕福者たち。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて一度だけ、仕事を共にしたことのある、闇社会に生きる男。木崎はある仕事を依頼してきた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。もし逃げれば…最近、お前が親しくしている子供を殺す」その瞬間、木崎は彼にとって、絶対的な運命の支配者となった。悪の快感に溺れた芥川賞作家が、圧倒的な緊迫感とディティールで描く、著者最高傑作にして驚愕の話題作。(BOOKデータベースより)
【感想】ダヴィンチより。

 主人公に微かな望みを持たせて終わる話は嫌いじゃない。むしろ、スリをするような反社会的人間を主人公に置いてハッピーエンドで終わらせる方が嫌いだ。その点でこの作品はいい。ただ、なんというか曖昧な印象しか残らなかった。これが作者の持ち味なのかもしれないが、どうせならどちらかの悪を強烈に印象づけて欲しかった。
【ランク】6
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011/02/02に読み終えた。

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