【タイトル】凍りのクジラ
【著者名】辻村深月
【発行年月日(初版)】2005年11月
【登場人物の年齢層】
【概略】藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。
【感想】朝日新聞の書評欄より。
微妙。書評に惹かれて久しぶりに本を購入してみたが、そこまでする必要は無かった。ドラえもんの話と絡めるのは斬新だなあと思ったが。主人公の性格のクールさに惹かれて購入したが、微妙。展開が、微妙。特につまらない訳でもないが、また読みたいとも思わない、まさしく微妙である。結局別所とか言う青年はなんなんやねん。いくや?の変貌振りも甚だしい。特に共感も産まず、感動もなく、驚きもない。あるのは「やっと読み終わったか」という印象だけ。
解説も冗長すぎて読む気起きない。
Amazonのレビューを読んでていておもしろかったもを引用する。
自分の頭が良すぎて馬鹿な友達とでは同レベルの会話ができない‥と言ってしまう主人公の性格があまりにもイタすぎです。
仮に本当に頭が良いのならそれなりのエピソードがあっても良いと思うのだが、
話す内容はドラえもんの話ばかり、またルックスだけが取り柄の元彼氏を引きずっているのを理屈を付けて正当化しようとばかりしているただの女子高生。
そんな恥ずかしいほど中二病の主人公が自分の勘違いに気付き成長していく話か、もしくは読者がド肝を抜かれるオチが待っているのかと願って一応最後まで読みましたが、
主要登場人物がシリアス場面で「キミは頭が良過ぎて孤独なんだね‥」なんて本気で言ってしまっているからこの作者何がしたいのかわからない。
私が素直に感じたのは、主人公が中二病なのではなく小説自体が中二病だということです。
作家名と年齢からして中二病のニオイがしましたがやはり‥。残念です。
この著者の作品は初めてでしたが文章力もオチも普通。人には薦められませんが暇つぶし程度には読めます。
ドラえもんの道具の取り入れ方や、少しナントカと遊ぶ方法など、モチーフ自体は良いと思いますのであとは作者が中二病から抜け出すことに期待です。
ケータイ小説なんぞよりは俄然ましだったので星2つです。
高校生あたりには共感できたり、読みやすいのではないでしょうか。 By masu
そこまで中二病と言うほどでもないが、読んでいて少し吹いた。「この著者の作品は初めてでしたが文章力もオチも普通。人には薦められませんが暇つぶし程度には読めます。」この部分は完全に同意。
よくよく考えてみるとこの作品が紹介されていた朝日新聞の項目は「売れてる本」だったな。あんまりこの項目を参考にしすぎるのはやめよう。
【ランク】5.5
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011年06月17日に読み終えた。
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011年06月17日に読み終えた。
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