ややこの記事の本筋からそれるが、2ページ目の枠線で囲ってある所を読んでいてかなりどきっとさせられた。絶滅しそうな動物を守るために他の動物を殺すことに対してまったく無批判である状況はあまりよろしくないのではないか。
2010/12/28
2010/12/20
マリシャスクレーム〈2〉(範乃 秋晴)
【タイトル】マリシャスクレーム〈2〉
【著者名】範乃 秋晴
【発行年月日(初版)】2010年10月15日初版
【登場人物の年齢層】成年
【概略】センターを攻撃目標とする謎の集団。電話回線はパンク状態となるが、その裏にはセンターに精通している裏切り者がいると常光は睨む。さらに、その集団の中には凶悪なIPBCが紛れていた。出雲源一郎と名乗る男の声、話す内容は常人には耐えがたい生理的嫌悪をまき散らす。唯一、対等に戦えるはずの常光だったが、出雲にはなぜかいつものクレーム予測が通じない。出雲たちの執拗な攻撃、裏切り者の存在、その裏に隠された意外な真実が明らかになったとき!?待望の第2弾。(「BOOK」データベースより)
【感想】どこかのブログで続編が出たのを知って。第一巻
まあいつも通り底の深くない内容である。つまらないわけではないが、もっと捻りを加えても良かったのでは、という印象。展開が安直。せっかく面白い題材なのに。
最後も続きを匂わせるような終わりかたと、あとがきでのネタ的懇願。他ではあんまり見ないけどなんだかな。といいつつ続編が出たらまた買うなりなんなりして読んでしまうんだろう。
……あまり関係無いのだがこの本についてきたメディアワークス文庫のしおりに「本当に面白い本は、深く考えなくても面白いはず。」と書かれてあってなんとも言えない気持ちになった。確かに一理有るかもしれないが、ライトノベル的なタイトルを持つ新刊が並ぶメディアワークス文庫の底が知れてなんとなく幻滅した。まあ文庫の「色」が定まって良いのかもしれないが。
【ランク】5
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010年12月15日に読み終えた
2010/12/13
デッサンビギナーズ・ノート(伊藤 将和・深澤 健作)
【タイトル】デッサンビギナーズ・ノート
【著者名】伊藤 将和・深澤 健作
【発行年月日(初版)】2010年09月25日初版
【登場人物の年齢層】-
【概略】-
【感想】図書館の新刊コーナーで見つけたのがきっかけ。
鉛筆のデッサンの方法と実際にデッサンを行う過程が掲載されている。デッサンは興味があるものの、なかなかする機会がなかったが、何か一つやってみたいなと思う。
こういうのはやはり独学ではなく誰かの指導を請うほうが成長するのだろうなと思いつつ、ちょっと独学でぼちぼちやっていきたい。
・シルエットで形のエッセンスをつかむ
・明暗に注目する
・モチーフをよく観る、錯覚に注意する
上記の事を念頭におきたい。
【ランク】6
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010年12月05日に読み終えた。
ロト6で3億2千万円当てた男の悲劇(久慈六郎)
【タイトル】ロト6で3億2千万円当てた男の悲劇
【著者名】久慈六郎
【発行年月日(初版)】2006年07月31日初版
【登場人物の年齢層】-
【概略】もしも、ロト6で大金が当たったら…?こんな夢を実現させてしまった男(38歳、独身、年収320万円)の人気ブログの単行本化。換金の手続き、銀行主催のカウンセリング、不眠症、人間不信、1万円札でツルを折る日々、それでもモテない現実、そして襲いかかる株式投資の大失敗(ウン億円)…。一攫千金を夢見るすべての人、必読!世界で初めて「ロト6成金の体験」をリアルに描いた、悲劇と人間性回復のドキュメント。(「BOOK」データベースより)
【感想】図書館で見つけたのがきっかけ。
結構なタイトル詐欺で、悲劇というほどひどい状態にまでは陥ってなくてがっかりした。いかにも1サラリーマンが大金を得たらしそうなことをしているだけで、何の面白味もない。ただ単にブログを単行本化したものである。ブログもくだらない。
読み終えたあと、もし自分が一等に当選したらというくだらない妄想をしたのだが、すればするほど自分がいかに庶民かが分かる。親に家のローンなどある程度渡して、そのあと浮かぶのは都心に引っ越したり海外旅行に行ったりカジノに行く、小説やマンガ、ライトノベルを大量に購入する……などで、いかにも庶民の贅沢の範疇を越えない。こんなレベルのしょうもない事しかしないのであれば、ある程度の生活費は確保してあとはどこかの団体に寄付した方がよほどマシであろう。しかし、何か虚しいものである。セレブは生まれた時点でセレブとしての生き方を知っているのかもしれない。
調べてみたらドラマ化されていたが、どうやら打ち切りになっているようだ。全く当然である。
【ランク】4
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010年12月06日に読み終えた。
2010/12/05
ラットマン(道尾秀介)
【タイトル】ラットマン
【著者名】道尾秀介
【発行年月日(初版)】2010年07月20日(文庫版)、2008年08月(ハードカバー)
【登場人物の年齢層】20~30
【概略】結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。(「BOOK」データベースより)
【感想】友人より。
自分が今まで読んだ道尾秀介の小説には「向日葵の咲かない夏」と「鬼の跫音」の2つがあるが、「ラットマン」は書かれた時期が2小説の間に書かれたものである。
やはり道尾の小説は安定して面白い。読者の心を掴み、早く続きが読みたいと思わせる。朝早い電車に乗って読んでいても続きが気になって全く眠たくならないほどである。今回もなかなかのミステリーだったと思う。登場人物、さらには読者も含めてのの「勘違い」、「思い込み」によるトリックの連続はさすがに巧いと思うしかない。
ただ、これは「向日葵の咲かない夏」に比べるとライトな感じである。なんというか衝撃が足りないと言えばいいのだろうか。最後のほうで母親に関する「勘違い」が明かされたときも、「あ、そうなんですか」といったものしか持てなかった。もう少し捻りを加えても良かったのではと思う。しかし、それを差し引いても安定したクオリティである。続けて道尾の他の小説も読んでみたい。
【ランク】6.5
【読書中メモの総覧】読者を掴んで離さない
比較的ライト
勘違い
【備考】2010年12月03日に読み終えた。
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