2011/07/26

アダルト・エデュケーション(村山由佳)


【タイトル】アダルト・エデュケーション
【著者名】村山由佳
【発行年月日(初版)】2010年07月25日
【登場人物の年齢層】成年
【概略】誰かと重なり合いたいという、根源的な欲望を抱える12人の女性たち。心の奥底に、それぞれが願望を秘めている。密やかで強烈な性愛のファンタジーが現実になるとき、女たちは新しい自分を知る。純度の高い「もうひとりの自分」に出会った女たちの真の再生の物語。 渇いた体と心に染みいる長編連作小説。
【感想】BOOK・OFFでたまたま見つけて。

 以前読んだ「ダブル・ファンタジー」で、男女の情愛を描いたものが非常に強烈な印象を受け、今回もそんなノリで読んだが、あまり前回ほど印象を受けなかった。短編でリズムがあまり乗らないからだろうか。

 と、言うよりも前作と当てているスポットが違うからだろう。深く激しく飲み込まれるような関係を描いた前作に対し、今回は多様な関係を広く描き、淡々としたものから激しいものまで幅広く取り扱っている。前作と趣を変えたのが今回の印象の変化の理由だと思う。

 とは言いつつ、それでも惹き付けられるものもある。レズから犬まで幅広い短編のなかで、自らの性的ファンタジーを元患者のAV男優によって満たされる医者の話と、タトゥーを彫る女の話である。今回は購入したので、また気が向いたら読もう。


 それにしてもBOOK・OFFは不思議な所だ。当初はこれを800円くらいで見つけ、悩んだ末に保留し他のところを見ていたら105円のコーナーにあ
るではないか。よくこれで利益が生み出せるものだと感心した。

 Amazonの評価を見ると、割と好き嫌いが分かれているようだ。ちなみに「ダブル・ファンタジー」も好き嫌いが結構分かれている。こういうのを見ると面白いものだ。
【ランク】6
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011年07月26日

2011/07/23

華麗なる一族(山崎豊子)

  
【タイトル】華麗なる一族
【著者名】山崎豊子
【発行年月日(初版)】1980年5月25日初版(文庫版)
【登場人物の年齢層】全年齢
【概略】業界ランク第10位の阪神銀行頭取、万俵大介は、都市銀行再編の動きを前にして、上位銀行への吸収合併を阻止するため必死である。長女一子の夫である大蔵省主計局次長を通じ、上位銀行の経営内容を極秘裏に入手、小が大を喰う企みを画策するが、その裏で、阪神特殊鋼の専務である長男鉄平からの融資依頼をなぜか冷たく拒否する。不気味で巨大な権力機構「銀行」を徹底的に取材した力作。
 阪神特殊鋼の専務万俵鉄平は、米国企業からの増注契約をキャンセルされて危機に陥る。旧友である大同銀行の三雲頭取が多額の融資を了承してくれるが、その矢先、熱風炉が爆発するという事故が出来―。一方、万俵家の次女二子は、総理の縁戚と見合いをしながらも、鉄平の部下である一之瀬に惹かれていく。万俵家に同居する大介の愛人・高須相子が企む華麗な閨閥づくりの行方は…。
 万俵大介は、大同銀行の専務と結託して、鉄平の阪神特殊鋼が不渡手形を出し、倒産へと追いやらされるさ中、上位の大同銀行との合併をはかる。鉄平は、大同銀行の頭取を出し抜いた専務と父親大介の関係を知るに及び、丹波篠山で猟銃自殺をとげる。帝国ホテルで挙行された新銀行披露パーティの舞台裏では、新たな銀行再編成がはじまっていた―。聖域「銀行」に挑戦した熾烈な人間ドラマ。
【感想】図書館で目についたのがきっかけ。

 キムタク主演のドラマを昔見たので概略は大体覚えているが、それでもどんどん引き込まれる。細部やドラマではカットされたであろう部分を読むと新たな発見が出来て飽きない。が、やはり人間関係は複雑である。人間関係と言うよりも親族関係と言うべきであろう、正直この人物が誰の何に当たるのかが難しさ極まりない。また、昭和の時代を舞台としてるので、その当時の風景描写も又細かい。

 なんといっても著者の入念な取材が目に浮かぶ文章である。こういう小説を読んでいると小説家に対する畏怖と尊敬の気持ちが出てくる。

 本筋からそれるが、文庫版の裏表紙のあらすじはかなりネタバレ度がひどい。まああらすじと考えれば適切であろうが、ふと読んでしまうとストーリーを知らない人にとっては楽しみが減ってしまうだろう。もっと中身が読みたくなるような物を書けないものかと。
【ランク】6.5
【読書中メモの総覧】上 話の概略はドラマにより知っているがそれでも退屈させない やはり複雑

中 人間関係が難解 徐々に追い詰められていく鉄平だが、なぜ父親と確執があるのか解せぬ姿が哀れ
【備考】2011/07/23に読み終えた。

2011/07/19

【料理】カルボナーラ&オニオンスープ


【名称】カルボナーラ&オニオンスープ
【調理方法】カルボナーラ
オニオンスープ
【調理時間】1時間くらい
【感想】重い。カルボナーラの最後の方がかなりきつい。

 カルボナーラは4人分作ったため、フライパンに一杯一杯積み込まれて混ぜるのが困難になってしまった。くわえてなぜかご飯を炊いてしまったため、かなりヘビーな食事となった。スライスチーズをもう少し加えるべきだった。

 オニオンスープはたまねぎがもっとどろどろになってればいい感じであった。
【備考】

2011/07/16

僕は友達が少ない6(平坂読、ブリキ)


【タイトル】僕は友達が少ない6
【著者名】平坂読
【イラスト】ブリキ
【発行年月日(初版)】2011年05月25日
【登場人物の年齢層】高校生
【概略】理科の発明品がきっかけで、夜空と小鷹の秘密が他の部員たちにもバレてしまった。『元友達』という(友達がいない人にとっては)極めて特別な関係を前にして、隣人部の人間関係にも変化が…!?一方そのころ、学園の他の生徒たちは一ヶ月後に迫った学校生活最大のイベント、学園祭に向けて盛り上がっていた。いつかリア充になったときのため、隣人部も学園祭に向けて動き出―そうとするのだが…。例によって迷走を繰り広げる彼らは、果たして学園祭を成功させることができるのか!?青春ラブコメ第六弾。ドラマCD付き特装版。
【感想】相変わらず。1時間ほどで読み終えた。

 最後のドラマCDを文章化したのはいらない。ページ数を稼ぐな。「紅」を彷彿させるような糞さであるが、ドラマCDはなかなかのものである。
【ランク】5.5
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011年07月に読み終えた。

2011/07/14

ティファニーで朝食を(トルーマン・カポーティ、龍口直太郎訳)


【タイトル】ティファニーで朝食を
【著者名】トルーマン・カポーティ
【訳者名】龍口直太郎
【発行年月日(初版)】1968年7月
【感想】 図書館にて名前が記憶にあったので。

 自由で奔放な女を描いた物語である。
今で言う「セックスアンドザシティ」的なイメージの女性であるが(見たことはない)、書かれた時代が50年代とほぼ想像できない状況下であるので、おそらく当時の人にとっては新鮮な印象なのだろう。正直当時の社会がわからない人間にとっては只の奔放な女性による物語というだけであり、十二分に楽しめていない気がする。

 てか訳注多すぎな印象。

 村上春樹氏が新薬を出しているようなので気化器があったら読んでみたい。Amazonのレビューによるとこの訳は支離滅裂な箇所がいくつかあるようだし。
【ランク】5.5
【備考】2011年07月に読み終えた。

2011/07/09

「隠し撮りビデオ」で社会問題を引き起こす若きメディアゲリラ

クーリエジャポン2011年6月号より。

最初の方は隠し撮りと言うやや邪道な方法ながらも不正を告発しているだけかなーと思ったが、よくよく読んでみると隠し撮りビデオも自分の都合のいいように編集をしていると言う、ただの悪党じゃないか!かなり憤りを覚えた。一体何がしたいのだ。