【タイトル】君が望む永遠①②③
【著者名】野島けんじ
【原作】 age
【発行年月日(初版)】2004/03/31、2004/04/30、2004/05/31
【登場人物の年齢層】高校生
【概略】① 高校三年生の孝之は、親友の慎二や、水泳部のエース・水月とわいわい騒ぎながら過ごす毎日を送っている。そんなある日、孝之は水月に学校裏の丘の上に呼び出された。しかし、待っていた孝之の前に現れたのは水月ではなく、彼女の友達・遙だった。緊張した様子の遙から「好きです」と告白され、とまどう孝之。遙のことはよく知らない…でも、必死に思いを伝えようとする彼女を傷つけたくない。その思いから、孝之は「いいよ、つき合おう」と返事をする。ぎこちなくつきあい始めたふたりだったが…。大人気のPCゲーム発TVアニメの小説化、第1弾。
② 三年ぶりに目覚めた遙。しかし彼女は、三年間眠り続けていたことを認識できず、孝之の恋人として無邪気に甘えてくる。孝之は水月との関係を隠し優しく接するが、そのたび割りきれていない想いに悩み揺れる。遙の妹・茜は、その優柔不断さに怒りを募らせるものの、孝之の胸中を知るに従い複雑な思いにかられていく。一方、水月は孝之を支え続けようとするが、生活も想いもすれ違うばかり。毎日遙の見舞いに通う孝之の心が、そのまま自分から離れてしまうのではと不安にかられた水月は、だんだんと思いつめるようになり…。アニメ小説化、第2弾。
③ 遙は少しずつ現状を認識しはじめていた。事故からどれくらい経ったのか訊かれ、答えられない孝之。だが、姉をだますことに限界を感じていた茜は、ついに「お姉ちゃんは3年間眠っていたの!あの事故から3年経ったの!」と言ってしまう。茜の言葉にショックを受けた遙は、再び意識を失う。その頃、水月は、孝之の気持ちが離れていくと感じ、その寂しさから行きずりの男性とホテルに向かっていた。偶然出会った慎二にとめられたものの、「誰でもいい」と思いつめた水月は、慎二と一夜を共にしてしまい…。大好評のアニメ小説化、ついに完結。(「BOOK」データベースより
【感想】 友人の勧めにより。元々はエロゲーだそうで、この小説はそのノベライズ版ということになる。
先入観の影響かも知れないが、なんとなく読んでいて表現に軽薄な印象を受けた。自分の気持ちが伝えられなくてどうしたらいいかわからないときに雨が降り注ぎ雷が鳴るなど、いかにも想像できそうな表現で全く心に響かなかった。
原作はエロゲーで、ウィキペディアを読む限り様々なメディア展開がなされており、相当優秀な作品だったと思われる。しかしこのノベルからはその優秀さは伝わって来なかった。
この小説を読んでいる途中に思ったことは、ライトノベルと一般的な小説との差である。(まあこの小説はライトノベルのジャンルに入るのかは微妙だと思うが…)ライトノベルと一般の小説の大きな差の一つに挿し絵の有無があると思う。小説は挿し絵がないぶん自由に情景を想像できるが、ライトノベルはイラストとして所々に情景が描かれている。そこから想像を発展することもできるし、また一方で想像を固定化してしまうという欠点もある。難しいところである。
【ランク】4
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2010年10月上旬に読み終えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿