2010/10/13

きみとぼくの壊れた世界(西尾維新)

【タイトル】きみとぼくの壊れた世界
【著者名】西尾維新
【発行年月日(初版)】2007年10月4日
【登場人物の年齢層】高校生
【概略】世界に取り残された「きみとぼく」のための本格ミステリ―。西尾維新の最高峰との呼び声も高い傑作、待望のハードカバー化。(「BOOK」データベースより)

 推理小説らしいが、正直推理箇所はどうでもよかった。一応それなりのオチはついていたが、わりかしどーでもいいです。それよりも主人公、対する妹、病院坂、何とかりりすのによる会話のほうがよっぽど面白かった。


 特に主人公と妹の自宅での会話は心に来るものがあった。こうしてみると、自分はこの小説に何を求めていたのか少し分かったような気がする。つまり、小説だからこそ可能な文字による変態の創造を求めていると言える。(?)


 謎の種明かし文を読むと、なるほとな、位は思うが、読むのがかなり面倒だった。読者に対してくどくど冗漫に説明するのはどうなんだろうか。


 他にも一人称の視点から何か長々と抽象的な話題をしていたが、どーでもいいです。いや、むしろそういう箇所があったからこそ、自分が着目したところが心を掴むのだろうか。もしそういう意図で挿入したならすごいと思うが、そもそもこの感想自体ややこの小説を場かにしている感があるし、やはり意図的ではないと思う。


 ここいらで読み始めたきっかけとなったブログのこの本に対する詳細を確認してみると・・・

 "「もんだい編」での妹とツンデレがたまらない。妹が狂うサマや、クラスメイトがツン→デレ→○○に変化する阿吽(もちろん読者と筆者との阿吽)は萌え死にそうになった。期待した通りの展開は別名「おやくそく」とも言うが、ここまでキチンと守ってくれる1章だけでお腹いっぱい。西尾維新は初めてだが、「戯言」が多少鼻につくが、ウザくなるまでの寸止めが絶妙。

 この小説はミステリ(?)のつもりらしい。笑止。ミステリとしてはしょうもない。「もんだい編」のラストで殺人事件が起きるのだが、どうでもよい。あたしにゃ2章以降はオマケとしか思えなかった。あるいは1章を元に『まっとうな』ギャルゲを製作するという話なら乗ってみよう。"

 まさしくその通りと言うしかない。しかしこのブログを読み進めていくうちに、どうやらこの小説は俗に言う「BAD END」らしい。物語に変化がない日常、選択肢は出口がないから云々らしいが、自分はあまりそのような印象は沸かなかった。ギャルゲーに対する造詣がないからかもしれないが、個人的にはこのようなレベルのエンディングは「サイアク」とまでは言えないと思う。まあ妹とのコミュニケーションが楽しめただけ満足です。期待していた最悪な読後感は得られなかったが。

 さて、この本を紹介していただいたこのブログに感謝の気持ちとして生まれて初めてトラックバックというものをしてみようと思うがうまくいくだろうか・・

追記:Bloggerにはトラックバック機能はないようだ・・・まあ仕方がないな。
【ランク】6
【読書中メモの総覧】 ライトノベル的名前
誰だよ?レベルの人名
心に来る描写
理性と感情の攻めぎあい
【備考】2010年10月13日に読み終えた。

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