【タイトル】非国民
【著者名】森巣博
【発行年月日(初版)】2003年04月15日初版
【登場人物の年齢層】高校生〜
【概略】『ハーフウエイ・ハウス・希望』―中野にある「薬物依存」からの“悔悛を志す者”たちが共同生活をおくる施設である。少年院帰りの亮太、輪姦された忌わしき過去を持つ少女バイク、オーストラリア美人の大学院生メグ、元ヤクザのスワード、元大手証券幹部の鯨。非国民で不道徳の個性豊かな面々は「強制」と「義務」のない日々を過ごし、次第に本当の「更正」に目覚めていく。しかし施設の運営費に困窮し、汚職と賭博と恥辱にまみれた最悪の警察官たちを相手に一世一代の大勝負を挑むのだが…。
【感想】図書館にて適当に。
森巣博といえばクーリエ・ジャポンで好き放題にお上・権力批判しているというイメージが定着しているが、この本でも(小説なのだが)似たような口調で権力風刺を行う場面が多々見られた。真面目かネタかわからない中途半端な感じ。最後に参考文献を載せるほどなのだが、所々ふざけた口調が混ざってあり、どっち付かずという印象。まあそれでもなおバカラのシーンは惹かせるものだ。一度是非「絞り」を体験してみたいが、現実カジノに行く機会もないしなあ。
最後の勝負はバカラにしてほしかった。今までずっとバカラだったのに、数字の大きい方が勝ちという単純なものにしたのか、残念。
カジノとカシノの違いはなんなのだろうか。カシノというトランプゲームが存在することをWikipediaで知ったが。
【ランク】5.5+α
【読書中メモの総覧】クーリエと同じ語調、「お上」への皮肉、批判
博奕がしたい、バカラがしたい
【備考】2011年05月18日に読み終えた。