2011/03/30

増量・誰も知らない名言集 イラスト入り(リリー・フランキー)


【タイトル】増量・誰も知らない名言集 イラスト入り
【著者名】リリー・フランキー
【発行年月日(初版)】2006/02/10
【登場人物の年齢層】ー
【概略】言葉は一番、人を傷つける。喜ばせ、間違わせる。でも人は言葉を、会話を交わさずに生きられない。ならば、せめて名言を。名言―それは考えられたものではなく、荒削りのまま溜息と一緒に押し出された本心の塊。人生と宇宙の真理を探る天才リリー・フランキーが採集した御言葉たちから厳選し贈る感動と脱力の名言集にイラストが入りました。(BOOKデータベースより)
【感想】昔ブックオフで購入。 以前にも読んだが、たまたま目に入ったのがきっかけでもう一度読み始めた。


 多分その時も思っただろうが、「リリー・フランキーってこんなの書くの!?」。なんせ大半が下ネタで構成されている、しかも(当たり前かもしれないが)お下劣で面白いのだ。加えて話に則したイラストも面白さを掻き立てる。かつてこんな名言集があっただろうか。


 自分の中でのリリー・フランキーイメージは「東京タワー、泣ける」である。残念ながら「東京タワー」は未読のため完全に推測なのだが、全く見当違いの可能性は低いだろう。そういう人の作品とは到底思えない、むしろこっちがメインまである。よくわからない。「東京タワー」はあまり読む気が湧かないが、こういう感じのエッセイはまた読んでみたい。
【ランク】6.5
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011/03/30に読み終えた。

2011/03/29

福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」

朝日新聞の記事より。以下引用。

 福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産 野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺 された」と悔しさを募らせる。

 自宅は地震で母屋や納屋が壊れた。ただ、畑の約7500株のキャベツは無事で、試食も済ませ、収穫直前だった。遺族によると、男性は21日にホウ レンソウなどの出荷停止措置がとられた後も「様子をみてキャベツは少しずつでも出荷しないと」と話し、納屋の修理などに取り組んでいた。

 23日にキャベツの摂取制限指示が出ると、男性はむせるようなしぐさを繰り返した。「福島の野菜はもうだめだ」。男性の次男(35)は、男性のそんなつぶやきを覚えている。「今まで精魂込めて積み上げてきたものを失ったような気持ちになったのだろう」

 男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この 地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。「子どもたちが食 べるものなのだから、気をつけて作らないと」。そう言って、安全な野菜づくりを誇りにしていたという。

 遺書はなかったが、作業日誌は23日までつけてあった。長女(41)は「こんな状態がいつまで続くのか。これからどうなるのか。農家はみんな不安に思っている。もう父のような犠牲者を出さないでほしい」と訴える。(西堀岳路)

この記事を読んだとき、自分の中での考えに疑問がよぎった。

私は今まで「自殺は絶対悪」的な考えを持っていると思っていた。だから電車での飛び込み自殺やビルからの飛び降り自殺に対しては憤怒していた。

だが、こういう記事を読んだときに、果たして自殺は絶対にしてはいけないのだろうか、そもそもよく考えてみると、末期がんに対しての安楽死はOKという考えだった。要するに自分は「他人に迷惑をかける自殺は悪」という立場だったんだなあと再認識した。



なんかさっきまで考えていたこととは違うことを文章にしてしまったなあ。この自殺に対して自殺するなと気軽にいえるのか的なことを文章化しようと思っていたのに。

2011/03/19

ドラゴン桜3~6 要点まとめ

・参考書は不要。変化をつけるにはチャート式がおすすめ
・知識や情報は強力な武器(東大新聞)
・数学は解き始めをイメージ
・英語で日記を書く。覚えた単語を使う

・英作文で身に付ける
・自分の分かる範囲で英作文する。いかにミスをしないか
・勉強体力をつける
・忘れるのは当然

・正しく読む。常になぜという疑問を持ち、筆者の意図を汲み取る
・論じるとは客観的に述べるということ

・ルーチンワークをせず変わったことをやるほうが脳が活発に働く
・絶対に出来るということ強い思い込みが必要

2011/03/17

ジェローム神父(マルキ・ド・サド、澁澤龍彦訳、会田誠絵)



【タイトル】ジェローム神父
【著者名】マルキ・ド・サド
【訳者名】澁澤龍彦
【絵】会田誠
【発行年月日(初版)】2003年9月
【登場人物の年齢層】少年、少女、大人
【概略】可憐な少女たちを待ち受ける終わりなき姦計。食人猟奇ミステリー「羊たちの沈黙」「ハンニバル」を凌ぐ倒錯世界を、犯罪者の視点から執拗に描きつづけた悪の哲学者サド。読者の脳を撹乱するそのディープな悪徳の味が、異端作家・渋沢龍彦のマッドな文章と現代アート界を震撼させる幻想画家・会田誠の絵巻で甦る、渋沢=サド少女小説衝撃の復権!渋谷の闇のむこうにあるという、少女たちの逆ユートピアとは。(BOOKデータベースより)
【感想】かなりの狂気に満ちた快楽?、加えて狂った印象を煽る挿絵

挿絵ちょっと多すぎ、あとあまり機能していないかも。文章とずれてるから。挿絵に書かれている本文が余計。ただ挿絵自体はエグい

短い。

小説を例にしてあとがきの澁澤の主張を補強している見方も。むしろこれは澁澤の主張がメインか?
【ランク】6+α
【備考】2011/03/15に読み終えた。

2011/03/15

怪奇小説という題名の怪奇小説(都筑道夫)

【タイトル】怪奇小説という題名の怪奇小説
【著者名】都筑道夫
【発行年月日(初版)】2011/01/25
【登場人物の年齢層】成年
【概略】「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない」―長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、原稿は遅々として進まない。あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような迷宮世界へと入り込んでいく…。奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。(BOOKデータベースより)
【感想】図書館にて。題名に惹かれて。


 不思議な小説である。このようなスタイルの小説は読んだことがない。小説家が盗作しようとして選んだ本の世界(しかもこの小説家が作り出した妄想?)に飲み込まれていくという、ありそうだけど今まで読んだことのないタイプのものである。正直出てくるものはオカルトでほとんど恐怖を感じなかったが、最後の結末はなかなか秀逸である。


 しかも解説が道尾秀介とこれまた豪勢。下手な名前の知らない評論家よりも何百倍も良い。解説内でも述べられていたが、この小説は設計図もないまま書かれたものを膨らましてここまで書いたともう。よくもまあここまでまとまったものに仕上がったものだ。仮にこれが最初の設計図のもと位置から計画立てて書かれたとしたらもはや異才を越えて病気だろうと思ったが、さすがにそれはないだろう。


 都筑道夫という作家の作品は初めて読んだけれど、ウィキペディアを見る限りいろいろ面白そうな作品を書いているようなので、名前を見かけたら読んでみたい。
【ランク】6+α
【読書中メモの総覧】なし
【備考】2011/03/15に読み終えた。

2011/03/05

老人と海(ヘミングウェイ)

2011/03/03に読み終えた。

 正直ひどく退屈でつまらなかった。解説もやたらと冗長で読む気がしない。最後の方は図書館に返さないといけないので頑張って読んだが、こういうのは極力避けたい。ヘミングウェイ乙。